ファンダメンタルズ分析とは?FXの取引で注目すべき情報と注意点
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金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第123号 加入協会:日本証券業協会 一般社団法人 ファンダメンタルズ分析の特徴 金融先物取引業協会 一般社団法人 第二種金融商品取引業協会 一般社団法人 日本投資顧問業協会 一般社団法人 日本暗号資産取引業協会 日本投資者保護基金
FX・バイナリーオプション・システムトレードなら、「みんエフ」でお馴染みのみんなのFX!みんなのFXは、トレイダーズホールディングス株式会社(スタンダード市場上場8704)の100%子会社であるトレイダーズ証券株式会社が運営しています。
金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第123号 加入協会 日本証券業協会 金融先物取引業協会 第二種金融商品取引業協会 日本投資顧問業協会 トレイダーズ証券は、上場企業トレイダーズホールディングス(スタンダード市場上場8704)の100%子会社です。
ファンダメンタルズ分析とは?意味ない?やり方や情報源、見方を分かりやすく解説
異なる手法を扱うことで、相場を読む精度が上がり、勝率を高められます。
例えば、ファンダメンタルズ分析の結果が「買い」の方向を示し、テクニカル分析でも「買い」の指標が出ている場合、確度の高い判断となるので積極的な勝負ができます。
逆にテクニカル分析では「買い」なのに、ファンダメンタルズ分析では「売り」を示しているようなら、方向性が異なります。
その場合、売買を控えて様子見したり、いつもより投資金額を減らすなどの対応ができるでしょう。
テクニカル分析では対応できない部分をカバー出来る
テクニカル分析は過去のチャートから値動きを予測するので、突発的な出来事には無防備です。
リーマンショックのような大きな経済事件が発生すると、ほぼ機能しなくなってしまいます。
そこまで行かなくても、金融政策や金利が変わった時、ファンダメンタルズ分析ならその影響を判断できます。
相場に影響を与える事件は、突然やってくるものばかりではありません。
経済指標や要人の会見などは、あらかじめ日程が発表されています。
また、その内容がある程度予測されていることも多いものです。
すると結果は「答え合わせ」のようになるため、あらかじめどのような対応を取ればいいかも、考えて準備する余裕が生まれます。
そのような対応は、テクニカル分析だけでは不可能でしょう。
通貨によってはテクニカル分析の精度が下がる
どのような通貨ペアでもテクニカル分析は可能ですが、実際は通貨ペアによって値動きに特長があります。
しかし政治や経済の安定性が低く、流動性も低い国の通貨が絡む通貨ペアでは、値動きが乱れがちです。
例えばトルコリラや南アフリカランドなどですが、こうした通貨ではテクニカル分析をしても結果が当てはまりにくく、勝率を落としてしまいます。
また国内が安定しない国ほど、首脳の発言次第で情勢が大きく変わることもあるでしょう。こうした場面では、なおさらファンダメンタルズ分析が重要です。
FXで注目するべきファンダメンタルズ一覧とその見方
ファンダメンタルズ分析では社会の様々なニュースや事件を追いかける必要があります。
中でも定期的に発表され、値動きに大きな影響を与えるイベントをチェックするのは効果の高い方法です。
特にチェックすべきは、各国の政府や省庁、中央銀行などが発表する経済指標でしょう。
経済指標はその国の経済状況を数値化したもので、今後の行方を見る上で欠かせない統計データです。
具体的には、「雇用統計」「GDP速報」「消費者物価指数(CPI)」「小売売上高」や、「国際収支」「国債格付」などが該当します。
また、経済指標はファンダメンタルズ分析に関わるデータの中でも、提供されるタイミングが早いとされています。
すぐに相場に反映されることが多いため、他のトレーダーに遅れを取ると損失に繋がりかねません。
なお、経済指標の発表前後は相場が大きな値動きをすることも多く、時には乱高下を伴うので、巻き込まれないように注意しましょう。
内容のチェック以前に、いつその発表があるかを押さえておくだけでも有意義です。
アメリカの統計をチェックしよう
経済指標は世界中の様々な機関から発表されますが、全てを確認するのは非現実的です。
特に初心者は情報量が多すぎると混乱するので、重要なものに絞りましょう。
そこで知っておきたいのが、アメリカの重要な指標です。
もちろん売買している通貨ペアに関係する国の指標が第一ですが、直接的に関係なくても、アメリカの経済が世界に与える影響は無視できません。
ドルを基軸とした通貨ペアを扱っているなら尚更です。
ドル/円で言えば、最も重要とされる雇用統計の内容によっては、数分間で1円以上の値動きが発生することもありえます。
米雇用統計
アメリカの雇用統計は、重要中の重要情報です。
発表されるのは、毎月の第1金曜日(第2金曜日の場合もあり)、日本時間の21時30分(冬時間中は22時30分、以下同様)。
その直後、市場は眼を見張るような反応を見せます。
雇用統計は、国内の雇用に関する各種の情報です。
アメリカでは特に「非農業部門雇用者数」と「失業率」がどのように変化しているかが注目されます。
非農業部門雇用者数は金融政策への影響が大きく、失業率は景気の状態を直接的に示すからです。
米消費者物価指数(CPI)
消費者物価指数はインフレ率を示し、金融政策の判断材料にも使われます。
発表は毎月15日前後。
アメリカの金融政策は、雇用と物価の安定を目指しているので、物価指数は雇用統計と並ぶ重要指標です。
物価の下落はインフレ率の低下を意味し、金利の利下げから、米ドル安に繋がります。
逆に物価が上昇しているとインフレ傾向になるので、利上げからの米ドル高が予測されるでしょう。
米小売売上高
物価指数が商品やサービスの単価を示すのに対し、小売売上高はそれらの結果、どの程度の消費活動が生まれたかを示します。
アメリカではGDPの約7割を個人消費が占めているので、小売売上高と景気とは密接な関係です。
消費の大小は、そのまま経済の活況度を表します。
以前よりも消費が落ちていれば景気が悪化したと判断されますし、消費が伸びているなら、景気が良くなっていると見られるでしょう。
米GDP速報(国内総生産)
GDPは、ある期間に国内で産出された付加価値の総額です。
伸び率がプラスなら経済は上向き、マイナスなら下向きとなり、市場心理に大きな影響を与えます。
中でも注目度が大きいのは「速報値」です。
速報値は一定のデータに基づく統計で、正確な結果ではなく予測に過ぎませんが、確報値から大きく離れることはあまりありません。
精度としては十分なので、多くのトレーダーが活用しています。
金融政策・金利
金融政策とは、国内の経済を支えるために各国の中央銀行が決定する、金融の緩和や引き締めなどを指します。
その目的は、お金の流れや流通量を調整し、景気を上向きにさせたり物価を安定させたりすることです。
手段としては金利の上げ下げや国債の買い上げ、民間銀行が中央銀行に預ける準備預金制度の準備率変更などが使われます。
金利の上げ下げとその評価
金融政策の中でも重要なのが金利です。
例えば日本では「異次元の緩和政策」と称し、日銀が2013年以降、過去最低レベルの低金利政策を続けています。
これにより余剰資金を市場に流しやすくし、景気の向上を目指しているのです。
また、政策金利は中央銀行が一般の銀行に資金を貸し出す金利なので、最終的に住宅ローンなどの金利に反映されます。
金利が下がるとお金を借りやすくなり経済に好影響が生まれるため、景気の悪い時に採用される政策です。
逆に経済が加熱してインフレが生じた場合は利上げを行い、市場から資金を引き揚げます。
このことから、金利が下がるのは景気が悪い証拠、金利が上がるのは景気が良い証拠と言われるのです。
ただ、金利が上昇した国の通貨は買われる傾向にはなりますが、必ずそうなるとは言い切れません。
上昇幅が事前の予想よりも小さいと市場に歓迎されず、マイナス評価されることもあるからです。
また、景気の底上げを狙った利下げが将来へのプラス材料とされ、高評価を得ることもあります。
政策金利が変わるタイミング
金利の変更は多方面に大きな影響を与えますが、その効果が市場に反映されるまでには一定期間がかかります。
統計を取って検討するための時間も必要ですから、一回決められた政策金利は長期に渡って維持されるのが通常です。
それもあって、金利変更のニュースは大きなトピックスとして市場に受け取られます。
ただし実際に変更される場合、混乱を避ける意味もあり、その前に中央銀行からある程度の情報が出てくることも珍しくありません。
そのため発表前から市場に動きが見られることもあります。
日米欧の金融政策
・日本(日銀金融政策決定会合)
米ドル/円やユーロ/円など円を絡めた通貨ペアを対象にしている人は、当然自国でもある日本の状況を把握しておく必要があります。
・米国(FOMC)
アメリカで金融政策の決定を担うのがFOMC(Federal Open Market Committee・連邦公開市場委員会)です。
日本と同じく年8回の開催で、景気に対する判断や政策金利の決定が行われます。
・欧州(ECB理事会)
ユーロ圏での金融政策を担うのが、ドイツのフランクフルトで毎月2回開かれる、欧州中央銀行(ECB)の理事会です。
日銀の金融政策決定会合やFOMCとは異なり、内部の定例的な会合のため、議事録などは公表されません。
ただし理事会後に総裁の記者会見があり、そこでの内容が多くのトレーダーに注目されます。
中央銀行が行う金融政策に対し、財政政策は政府が行う投資政策です。
主に公共事業や規制緩和などで実現され、景気が悪い時には積極的な財政出動で経済の浮揚を狙い、経済が過熱している場合は財政支出を控えて沈静化を図ります。
必要なお金の流通を担う金融政策とは裏表のような関係と言えるでしょう。
例えば近年の日本で実施された「アベノミクス」では、「大胆な金融政策」と「機動的な財政出動」が第一・第二の矢とされました。
財政政策として大規模な公共インフラへの投資や、民間投資を促す規制緩和などが進められると、その国の通貨へのプラス材料となります。
要人の発言
ファンダメンタルズ分析では、各国の要人の発言も重視されます。
ここで言う要人とは大統領や首相、財政担当大臣、あるいは中央銀行の幹部など金融政策や財政政策に関与する人たちです。
これらの要人の発言は、その形がどうであれ、国の実態や方針を現すものとして捉えられます。
経済に前向きなコメントがあれば、その後の景気が好調に向かうと推測され、通貨への信頼度が高まるでしょう。
逆にネガティブな発言であれば、悲観的な推測が生まれます。
例えば「物価が高くなっている懸念がある」という内容が流れれば、インフレの示唆と受け止められ、利上げの観測が広がるということです
地政学的リスク
地政学的リスクとは、国や地域におけるトラブルや衝突などのネガティブ要因です。
普段から領土問題や内政の問題を抱えている場合、政治や経済が不安定となり、通貨の信用度を落とします。
こうした状況は地理的な条件が大きく関係することから、地政学と呼ばれる研究が発達したのが、呼び名の元です。
近接するエリアで政治や軍事に伴う緊張が高まると、その影響は経済面にも波及します。
実際に紛争やテロが発生すると、通貨の価格が短期間で変動することもあるので、ニュースには敏感にならざるを得ません。
なお、アメリカが直接的に絡まない国や地域で地政学的リスクが発生した場合にセオリーとなるのが、「有事のドル買い」です。
これはリスクを抱えた通貨を手放し、安定した基軸通貨であるドルに逃げる動きを指しています。
先ほど中東におけるリスクとしても紹介しましたが、原油価格もFXにおいては軽視できない要素です。
脱化石燃料が進んでいるものの、エネルギーの基幹としての石油は、多くの国の産業にとってまだまだ欠かせません。
そして石油の元となる原油は、基本的にドルで決済されるのが国際的な標準です。
例えば、紛争が起きて原油の供給に不安が出ると、原油の需要が高まり価格が高騰します。
その高くなった原油を買うためドルが使われるので、相対的にドル安が進む可能性が高まるのです。
逆に原油が余って先物で売られるようになると、ドル高が進む可能性が高まります。
原油価格の変化は、単にドルへの影響だけでは留まりません。
日本のように石油に対する依存が強い国では、原油価格の上昇は産業界にダイレクトに悪影響を与え、通貨安を招きます。
一方、紛争地域以外の産油国にとって、この状況は追い風です。
例えばカナダは世界第五位の産油国であるため、カナダドルが上がる要因になるでしょう。
さらに原油高騰によりインフレが発生した国が金利を上げて対応すると、スワップポイントの変化に繋がります。
財務諸表や業績の調査は不要
財務諸表は決算書のことで、売上高・営業利益・経常利益・純利益などが含まれます。
これらの内容は株価に大きな影響を与えるので、株式取引においては決して無視のできない情報です。
国際間の通貨売買を行うFXでは、こうした個々の企業の情報は、基本的に分析の必要性はありません。
政府や中央銀行が発表する各種統計などが、言わば国の財務諸表になるからです。
ただし世界的に影響を与える規模の企業や、その国を代表するような企業については、業績の確認をしておくと万全でしょう。
ファンダメンタルズ分析の特徴
FXを始めるに当たってFX初心者とは言え1人の相場師になった訳ですから、相場を分析してから取引を行う必要があります。
でも、いきなり「相場分析をしろ!」と言われてもどうやって予想して良いのか全く分かりませんよね?そこでここでは、初心者のために大きく分けて2つの相場分析の方法についての解説と、『性格による向き不向き』のお話をさせて頂きます。
もし宜しければ、今回も最後までお付き合い頂けましたら幸いです。
そもそも相場の分析方法とは?
さてFX初心者の皆様にとって、「相場の分析方法は大きく分けて2つあるよ?」と言われてもあまりピンと来ませんよね? そこでまずは皆様に『ファンダメンタルズ分析』と『テクニカル分析』という言葉について覚えていただきたいと思います。 どちらも中級トレーダーを目指す上で非常に重要な為替用語になってきますので、以下をご覧ください。
ファンダメンタルズ分析とは?
テクニカル分析とは?
ファンダメンタルズ分析は文系?
皆様にファンダメンタルズ分析とテクニカル分析について知っていただけたところで、続いては「実際どのような人がファンダメンタルズ分析に向いているのか?」と言うお話をさせていただきたいと思います。
初心者にはハードルが高い?
ファンダメンタルズ分析の流れ
東日本大震災時の相場
まず、ファンダメンタルズ分析では、必ず過去の比較対象となる出来事が必要になるのですが、日本における地震などの災害として比較対象となる直近の過去の出来事として、やはり『東日本大震災』を頭に浮かべて、「震災当時の相場の動きと現在の相場と比較してどのような差が生まれているのか?(ファンダメンタルズ分析の特徴 または同じなのか?)」を分析していくことになります。
そこで「東日本大震災の時の相場がどうだったか?」と言いますと、東日本大震災時の相場は『米ドル円相場は震災直後から円高方向へ向かって行った』と言うのが模範回答になります。
東日本大震災時のファンダメンタルズ分析
実は、この円安方向への動きにはファンダメンタルズ的な伏線があり、それは東日本大震災の17日前に起きた『ニュージーランドのクライストチャーチ地震の相場』が元になっていたりします。
クライストチャーチの地震では、地震の発生地となったニュージーランドの通貨である『ニュージーランドドル』は他の通貨に対して一気に売られることになり、その動きは一方的な『ニュージーランド安』となりました。
その記憶が新しいトレーダーたちは、東日本大震災が発生したとのニュースを受けてニュージーランドと同じように、地震が発生した国の通貨、つまり『日本の円を売る動き』で対応しました。
しかしその後、ニュージーランドと日本では大きく環境や経済状況が違うため、やはり東日本大震災の比較対象になる過去の地震としては絶対に外すことができない、16年前に行われた『阪神淡路大震災での相場の動き』が投資家の頭をよぎるようになります。
阪神淡路大震災では一方的に円を買う動きが継続して、震災後に米ドルに対して史上最高値を更新する動きとなったのですが、その強いイメージを持った投資家達は円安方向(円売り方向)の動きはファンダメンタルズ的におかしいとして、円高方向(円買い方向)へとシフトすることになります。
結果、阪神大震災同様に震災後に東日本大震災時でも米ドルに対して史上最高値を更新する動きになりました。
つまり、次に大きな地震が日本を襲った場合、ファンダメンタルズ分析では「震災直後は直近のニュースの影響で円安方向に動くこともあるが、最終的には米ドル円相場では市場最高値を再び更新するのでは?」と言う視野を持って取引をしていくことになります。
テクニカル分析は理系?
ファンダメンタルズ分析について長々とお話してしまったのですが、続いてはテクニカル分析についてお話させて頂きますね。
テクニカル分析の特徴は?
次に、テクニカル分析の最大の特徴として、『チャート』と言って相場の変動を示しているグラフを用いることで、『視覚的に相場を捉えることができる』というポイントが挙げられます。
テクニカル分析では、ファンダメンタルズ分析のように過去の出来事やイベントなど数値的に評価することが難しいものを排除して相場を見ていくことになるため、当然、現在の相場への理解も早くなります。
また、イメージしていただければ分かるかと思うのですが、過去何年分も積み上がった新聞を読み相場を分析するのではなく、目の前に表示されているグラフを見て相場を分析する訳ですから初心者にも始めやすい分析方法となります。
IT系だとさらに分析に強い?
テクニカル分析の1つのゴールとして、IT関係のお仕事をされていらっしゃる方が目指されることが多い『相場を機械的に分析して投資していく』と言うトレーディングスタイルがあります。
例えば、移動平均線やRSIといった、テクニカル指標と呼ばれる相場分析ツールを改造や自作して、取引に利用される方もいらっしゃいます。
そして最終的には、相場に対して個人の考えや主観などが完全に入らないようにするため、『自動売買プログラム』などを作成して、人に代わって100%機械が取引をしているケースもあります。
また、最近では機械学習が容易にできるようになったことから、AI(人工知能)をトレーディングに利用される方も増えてきており、テクニカル分析を極めてくると、そうした「自動取引やAI取引まで視野に入ってくるよ!」と心の隅に留めておいていただければと思います。
テクニカル分析の情報量
テクニカル分析は、初心者トレーダーにとって入りやすいのは言うまでも無いのですが、注意点として「先は物凄く長いよ!」と言うことも覚えておいて頂けたらと思います。 ファンダメンタルズ分析の特徴
毎秒単位で積み上がっていく相場データは膨大な量の数字となるのですが、中・上級トレーダーの中には、コンマ秒単位の相場(値動き)を全て保存・分析・解析して自動売買プログラムを作っていらっしゃる方も少なくありません。
データを保存するだけでハードディスクが1ヵ月で幾つも必要になるため、テクニカルトレーダーは最終的には情報量が勝負になってくることも心の片隅においてください。
相場分析ではどちらも少しずつ
正直、私はニュース人間なので、相場分析は8割ファンダメンタルズ分析、2割がテクニカル分析と言うイメージでトレードを行っていますが、オススメとしては、初心者トレーダーの皆様には、先ずテクニカル分析を軽く体験して頂いて、その後、ファンダメンタルズ分析にも触れていただければと思います。
と言いますのも、テクニカル分析にのめり込んでいくと、途中でどうしてもファンダメンタルズの知識が必要になってくる局面がやってくるためです。
テクニカル分析派の方の中には「ファンダメンタルズ分析は全く必要ない。値動きが全て物語っている」とおっしゃられる方もいらっしゃいますが、ファンダメンタルズ分析は経済勉強にもつながりますので、学生の方にとっても経済感覚を養う上でとても有益な教材だったり致します。
【注意事項】
この記事は、情報の正確性、完全性、適時性等を保証するものでは一切なく、情報の内容を予告なく変更する場合があります。
また、当該情報の利用によって生じたいかなる損害についても、一切責任を負うものではありません。
投資の最終判断は、お客さま自身で行ってくださいますようお願いします。
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『汗水流した給与も為替の影響で一瞬で半額になること』を知り、学生時代から始めたFXの世界へ本格参戦。
短期売買でエントリーしたポジションをスイングや長期ホールド型に伸ばすトレードを得意としています。
テクニカル分析・ファンダメンタルズ分析の特徴とメリット・デメリットを詳しく解説!
テクニカル指標・チャート分析
FXに関わらず株でも先物でも共通ですが、 相場の分析手法には「テクニカル分析」「ファンダメンタルズ分析」、両者をミックスした「テクノ・ファンダメンタル分析」の3つ があります。
相場の将来を捉える3つの分析方法
また 双方を併用したテクノ・ファンダメンタルズ分析という分析手法 も含め、今日では主に3つのアプローチがあります。
- ファンダメンタルズ分析
- テクニカル分析
- テクノ・ファンダメンタル分析(テクノ・ファンダ分析ともいう)
テクニカル分析
参考チャート:FXプライム byGMO
テクニカル分析の特徴
この 一定の価格変動パターンを現在の相場に当てはめて将来を予測していくのが、テクニカル分析 です。
刻一刻と移り変わる相場の変化をスピーディーにキャッチするには、チャートで値動きを分析することが必須となります。
テクニカル分析の種類
多くのトレーダーが同じテクニカル指標を使うほど、効用は薄れるとする考え方もありますが、 多くの人が同一テクニカル指標でその転換を捉えるほど、その通りに動きやすい性質もある からです。
- 過去の重要な価格は、現在の価格に影響を与える。 ファンダメンタルズ分析の特徴
- 未来への期待も、現在の価格に影響を与える。
そもそも テクニカル分析というのは、過去の実績と未来への期待値で見極めていくもの で、これにファンダメンタルズ要因が加わって為替は動いていきます。
- テクニカル分析は将来の価格を探るのに役立つ。
- 短期〜長期まで幅広い分析に使える。
テクニカル分析のメリット・デメリット
価格は需給の変化によって変動しますが、テクニカル分析はこの「価格」が分析対象ですから、相場の変化に瞬時に対応することができます。
つまり テクニカル分析は、情報の多さによって思考がブレやすいファンダメンタルズ分析と違い、チャートひとつで客観的に売買判断できるのがメリット です。
つまり価格には需給だけではなく投資家心理も反映されますが、投資家心理の動向を分析できる手法がテクニカル分析というわけです。
そのため、 直近の高値・安値、重要な価格、テクニカルポイントといった、多くの投資家の思惑が一致するほど、絶好の売買ポイント となります。
そして テクニカル分析によって、新規注文、決済注文(利益確定、損切り)の判断 が行えます。
例えば 損切りなら、サポート、レジスタンス、フィボナッチ、ピボットなどが決済レートの判断に使える ため、リスクコントロールにも役立てられます。
自分自身の手法でどこまでの損失を許容できるかは、テクニカル分析がその価格を照らしてくれるのです。
-
ファンダメンタルズ分析の特徴
- ファンダメンタルズ分析ほど多くの情報に左右されることなく分析を行える。
- 短期〜長期まで、幅広い期間の分析に使うことができる。
- 多くの投資家が同じ地点に注目するほど、大きな値動きの節目になりやすい。
- 具体的な注文レート探しに役立てることができる。
- リスクコントロールにも効果を発揮する。
- 100%確実なテクニカル分析は存在しない。
ファンダメンタルズ分析
ファンダメンタルズ分析の特徴
さまざまな ファンダメンタルズ(経済の基礎的な条件)が絡み合って、それぞれの国の為替レートはおおまかな方向性を持って動いていきますので、中期〜長期的な予測 に役立ちます。
ファンダメンタルズ分析の特徴 ファンダメンタルズ要因のイメージ
- 理論的な価格と現在の価格とのかい離から売買を判断していく。
- 中長期の分析に向いている。
ファンダメンタルズ分析の種類
- 金融政策(とくに政策金利の変更)
- 経済指標による、景気の動向
- 有事(戦争や紛争、内戦、災害など)
- 要人発言(各国政府など重要人物の発言)
- 経済に関わるさまざまなニュース
- 石油価格、金価格の変動
- 各国の総選挙
- 株式市場の動向
- 大企業のM&A
また、 ファンダメンタルズ要因の代表格となるのが「経済指標」 です。
雇用統計をはじめ、経済指標発表時のタイミングとなると、その指標の結果しだいで大きく為替レートも変動します。
このように、さまざまな要因が重なって為替レートは日々変動していきます。
どちらか一方を重要視するのではなく、 ファンダメンタルズ分析で大まかな値動きのイメージを作りながら、テクニカル分析でストーリーを組み立てる ようにするといいでしょう。
ファンダメンタルズ分析のメリット・デメリット
ですが 相場転換するときは、ファンダメンタルズ要因は何の根拠ともなりません。
この時点でファンダメンタルズ要因は相場に反映済みであり、このような状況では、為替レートは未知のファンダメンタルズに反応していることとなります。
つまり ファンダメンタルズ分析には限界があり、ファンダメンタルズが事実となった頃には、もはや為替レートは大きく動いてしまっている のです。
また ファンダメンタルズ分析では長期的に方向性を捉えていくため、短期目線の分析には向いていません。
したがって中長期にかけて大きな方向性を探る分析手法となります。
- 理論的なわかりやすさが優れている。
- 中長期の分析に向いている。
- 分析自体に時間とエネルギーが必要で、かなり労力がかかる。
- 収集した情報が必ずしも正しいとは限らず、正しいとしても分析を誤ってしまう可能性がある。
- ファンダメンタルズ分析を決定付ける要因が多すぎる。
- 通貨の価値は相場動向、金利動向、景気動向によって変動するため、先行きの予測が難しい。
- ファンダメンタルズ分析単体では予測が困難である。
- 短期売買には不向き。
テクノ・ファンダメンタルズ分析
もし割合の選定で悩むなら、 「短期ならテクニカル重視」「長期ならファンダメンタルズ重視」 で検討してみてはいかがでしょうか。
どちらの分析が大切なのか
ただFXは他の金融商品と異なり、レバレッジを効かせることができ、売り注文からも売買できるメリットがあります。
そのため、 投機的に短期間で利益に結び付けられる可能性があるため、テクニカル分析が重要だと考える方も多い です。
短期的な売買タイミングはテクニカル分析、経済指標、ニュースヘッドラインに注目 しつつ、 長期的な方向性は金利や経済動向から読み取っていく ように、双方を組み合わせてFX取引を行っていくのがスタンダードだといえます。
テクノ・ファンダメンタルズ分析ならFXプライム byGMOに注目!
数あるマーケットレポートのうち注目なのが 「森好治郎のストラテジーレポート」 で、これは独自分析手法 “Techno-fundamental Analysis” (テクニカル分析とファンダメンタルズ分析を融合)を切り口にしたFXストラテジーレポートとなっています。
森好治郎のストラテジーレポート
通貨の強弱を見るなら、みんなのFX!
みんなのFXでは 「通貨強弱」「ヒートマップ」 が提供されています。
通貨強弱(チャート)
ヒートマップ(マップ)
どんな株式投資のスタイルがあるの?テクニカルとファンダメンタルズを解説!
画像はイメージです
青い線はより長い期間の平均であるため、赤い線と比べてなだらかになっていますね。
その通りで、移動平均線とは一定期間の株価推移の平均値を線にしてつなぎ合わせた株価指標です。
逆に、長期で平均をとると、大局的な相場の流れが見えることになります。
テクニカル指標はどこで確認できるの?
ともだち登録で記事の更新情報・限定記事・投資に関する個別質問ができます!
ファンダメンタルズとは
ファンダメンタルズとは国や企業の経済状態を表す指標であり、「経済の基礎的条件」と訳されます。
国や地域の場合、経済成長率、物価上昇率、財政収支、雇用統計などがファンダメンタルズに当たり、企業の場合は売上高や利益といった業績、資産や負債などの財務状況が挙げられます。
ファンダメンタルズ指標にはどんなものがあるの?
ファンダメンタルズ分析とは、企業の価値を推定して、いまその本質的価値に対して株価が割安なのか割高なのか判断するために行うものです。
割安なら今買っておいた方が良い一方で、売却に適したタイミングとは言えません。
逆に割高なら、今買うのは見送るか、株を持っているなら売却のタイミングであると言えます。
ファンダメンタルズはどこで確認できるの?
ただ、最初から決算短信に載っている損益計算書や貸借対照表を見ようとするとかなり難解かもしれません。
そこで個人投資家向け企業レポートで「ブリッジレポート」などを見ると、とても分かりやすい形で確認できます。
ファンダメンタルズ分析をしていきたいあなたは、まずは決算情報を読み解く力をつけていきましょう!
テクニカル分析とファンダメンタルズ分析、どっちがおすすめ?
しかし、一般的にはテクニカルは短期的な株価の動きを予想するために使い、価格差(値ざや)を利用して収益を出そうとする売買で用いられます。
ファンダメンタルズは、中長期投資での企業価値や成長性を計るために使われます。
歴史は同じようには繰り返さないが、韻を踏む。(The past does not repeat itself, but it rhymes.)
と言ったように、「過去がこうだったから、次もこうなる」という断定は不可能であり、チャートだけでは長期で勝ち続けることが難しいという考えを持つ人も多数います。
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