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取引戦略例

取引戦略例
自分たちより資本を持つ企業に真正面から勝負を仕掛けても勝ち目はないですが、 「局地戦」 を展開することでチャンスが見えてくるのです。

カモにならないアルゴリズム取引:取引コストと戦略入門編

取引アルゴリズムは主に三つあり、1. Execution Algorithms(実行アルゴリズム)、2. Profit Seeking Algorithms(利益追求アルゴリズム)、3.High Frequency Trading Algorithms(高頻度取引アルゴリズム)があります。「1.実行アルゴリズム」はポートフォリオマネージャー(預かった顧客の資産をふさわしい方法で投資・運用する責任を負う人)が投資目的を達成するために指定したルールに従って取引します。「2.利益追求アルゴリズム」はリアルタイムの市場データを使用して、売買する証券を決定し、これらの取引を可能な限り効率的に実行します。「3.高頻度取引アルゴリズム」は2.のやり方での短期間取引になります。今回ブログでは「1.と2.」を中心に話します。

1.2.取引手法について

  1. market order( 成行注文 )は自分で売買価格を指定しなくても、市場が開いていれば、ask(売り気配値)やbid(買い気配値)の値段で売買が約定されます。
  2. limit order( 指値注文 )は自分で売買価格を指定します。
  3. stop limit order( 逆指値注文 )は損切りの使い方として、通常の成行や指値とは逆に、指定した価格以上になったら買付、以下になったら売付の注文を発注します。

1.3.投資サイクルについて

アルゴ取引で大事なことは、アルゴリズムが投資目的と一致する注文を実行しているかを確認することです。そのため、アルゴリズムを利用し、投資サイクルで投資を繰り返しながら儲かるかを評価します。投資サイクルは4つのステップがあり、①Asset 取引戦略例 Allocation(アセットアロケーション、 資産管理 ), ②Portfolio Construction( ポートフォリオ構築 ), ③Implementation( 実行 ), ④Portfolio Attribution( ポートフォリオアトリビューション )です。一般的に、この4つを繰り返し資産を運用していきます。

2. 執行コスト(Transaction Costs)

2.1. 執行コストの分類

  • 直接コスト:
    • 各種取扱手数料(commission, fee)
    • 税金(tax)
    • 割引(リベート、rebates)
    • スプレッド(spread):買値と売値の差。市場価格の急変時や市場の流動性が低下している状況においては拡大する場合があり、想定よりコストが高くなる可能性があります。
    • 遅延コスト(delay cost):発注してから、約定までの時間差で価格が変動することによって発生するコスト
    • 価格の増価(price appreciation):一定期間にわたる価格の増加
    • マーケットインパクト(market impact):自分の取引(売買)で、価格を不利にすることで発生するコスト
    • タイミングコスト(timing risk):売買案件を策定から市場へ発注するまでの間に価格が変動することによって発生するコスト
    • 機会コスト(opportunity cost):未約定で残ってしまった証券の価格が変動することによって発生するコスト

    2.2. Implementation Shortfall (IS)

    Implementation Shortfall (以下、IS)は 執行コストを抑えることを目的 取引戦略例 として、執行コストを測定するための手法です。ISは直接コストと間接コストを分解し、間接コストも細かく分解します。ISではpaper return(想定上の損益)とactual return(実際の損益)の差を計算します。paper returnは全てのシェアが決定された価格で執行されると仮定し計算します。actual returnは実際に執行されたシェアと価格を計算します。たびたび、利益を得る機会を逃したことと同様に、取引の執行に関連する摩擦と説明されます。業界によって、ISはSlippage(スリッページ)と呼ぶこともあります。数式は下記になります。


    式によると、ISはPaper ReturnとActual Returnの差で、Paper Returnは最後と最初のプライスの差です。S(share)は全ての取引したいシェア、Pd(decision price)は決定したプライス、Pn(price at end period)最後の時間(N)のプライス(終値)です。Actual Returnは手数料を引いた実際に取引した価格です。sjとpjは取引ごとのシェアとその時のプライスです。また、下記のある式、Pavg(average price)は取引したシェアの平均価格で、P0は発注時の価格です。

    • Complete execution
    • Opportunity cost (Andre Perold)
    • Expanded IS (Wayne Wagner)

    取引戦略例
    ISの間接コストの要素の中にあるマーケットインパクト・タイミングコスト・機会コストを最小にしようとします。マーケットインパクトは取引数量が増えると、コストが高くなる傾向があります。そのため、取引を分割し、時間をかけて執行すると、マーケットインパクトコストを抑えることができます。一方、執行時間が長くなると、価格変動でタイミングコストや機会コストが高くなってしまいます。コストを最小化するためには、その辺のバランスを考えなければならないです。これはoptimal execution strategies(最適執行戦略)と呼ばれます。

    3. 取引戦略(Trading Strategy)

    初めて投資するときに、どの商品(銘柄)に投資すべきかを決めなければなりません。銘柄が決まっても、日々の動きを観察しながら、 ①いつ entry(購入) するか ②いつ exit(決済) するか ③いつ stop loss(損切り) するか、 を決める必要があります。そのため、様々な取引戦略があります。

    ファンダメンタルズ分析は、業界、市場全体、国内および地球環境に加えて、ビジネスのあらゆる側面を評価することにより、企業の公正な価値を導き出すことです。テクニカル分析は、過去のリターンや価格変動などのデータを評価して、証券および市場全体の将来の価格変動を推定するために使用できるパターンをグラフ化することです。今回はテクニカル分析に注目します。

    3.1. テクニカル分析

    • trend: トレンド指標 は、市場が時間の経過とともに上昇、下降、または横ばいであるかどうかを分析します。
    • mean reversion: 取引戦略例 平均回帰指標 は、マーケットにおいて、いったん大きく振れた相場が平均値へ戻そうとすることです。
    • relative strength: 相対強度指標 は、売買圧力の変動を測定します。
    • momentum: モメンタム指標 は、時間の経過に伴う価格変動の速度を評価します。
    • volume: ボリューム指標 は取引を集計し、強気または弱気がコントロールされているかどうかを定量化します。

    4.1. 実装環境とデータ処理

    環境はGoogle Colaboratoryを利用しました。バックテストはbacktraderというPythonバックテストライブラリを使います。また、可視化のため、backtrader_plottingを使用し、portfolio分析のため、pyfolioを使いました。

    余談ですが、Pythonでのバックテストには様々なライブラリがあります。私の記憶ベースで、よく使われているのはbacktrader, pyalgotrade, zipline, backtesting.pyです。自分の好みで、今回はbacktraderを使っています。

    データセット

    データセットはyahoo financeのデータを利用しました。下記のように、yahoo finance APIからデータをダウンロードし、自動的にbacktraderシステムに投入できます。これはyahoo financeに情報が入っている銘柄(株、為替、ビットコイン、など)に対応していますので、結構便利です。
    データはディリーベース取引情報のpandas dataframeです(下記の図)。中身はローソク足(1日の取引時間中の値動き情報)で、Open(始値), High(高値), Low(安値), Close(終値), Adj Close(調整後終値), Volume(取引数量)が含まれています。ローソク足については昔のブログで説明しましたので、そちらを参考ににしていただければと思います。

    4.2. 簡単な戦略でバックテストしてみた

    前提: バックテストは実際の市場状況を保証することができないので、いかにシミュレーション結果が優れていても、実際はスリッページが発生する可能性があります。

    SMA Crossover

    まず、簡単な取引戦略を実装しました。使った戦略はトレンド指標の一つの SMA Crossover という有名な戦略です。SMAはSimple Moving Average(単純移動平均)で単一の期間の一定数の価格を合計し、期間数でその合計を割って算出します(下記の式)。SMA Crossoverは二つの単純移動平均をクロスオーバーする指標で、売買のサインを示します。高速SMA(fastSMA、短期間)が低速SMA(SlowSMA、長期間)を超える場合、買いシグナルを示し、逆でしたら、売りシグナルを示します。

    ちなみに、SMAは元の価格より遅れます。使用したい銘柄の特徴に合わせて、遅れを減らしたい場合、EMA(Exponential Moving Average、指数移動平均)を使用することもあります。

    Simple Mean Reversion戦略

    Bollinger bands(ボリンジャーバンド)を使って mean reversion (平均回帰指標)も簡単に実装してみました。Bollinger bandsは相場の振れ幅(ボラティリティ)を一定期間の価格データから測定し、統計学的な観点から価格の変動範囲を予測する指標です。今回はmean reversionコンセプトで、振れ幅を利用し、プライスが戻ると仮定して売買します。具体的には、entryについて、プライスがlower bandの下になったら買い、upper bandの上になったら売りにします。exitについて、プライスはmedian 取引戦略例 lineになったら決済します。


    Simple Mean Reversion戦略のコードは下記になります。


    上述のように、 今回の目的は戦略のバックテストだけではなく、実際の取引に近い状況でシミュレーションをしたいです。 そのため、取引戦略を行うことと、「手数料」や「スリッページ」なども加えて検証してみます。

    backtraderでは、「手数料」はsetcommission、「スリッページ」はset_slippage_perc、を利用し、設定できます。バックテストコードの例は下記になります。
    上記の実行をすると、選んだ戦略でどのような取引をしたのかが確認できます。

    GMO internetの例
    長い期間で価格が上昇していくような例


    日本コンクリートの例
    価格の変動に周期性が見られる例

    4.3. コストを測定し、軽く評価してみた

    投資サイクルの資産運用の例として、二つのポートフォリオを構築してみました。投資は2,000円で二つの株をそれぞれ1,000円ずつに分散してみました。バックテスト期間は2010/01/01 – 2021/12/01にしました。結果は下記のようになります。SMAはSimple Moving Average戦略で、SMRはSimple Mean Reversion戦略です。


    バックテスト結果によると、銘柄の特徴とトレード戦略には相性があることがわかります。個人的な直感ですが、GMOのような上がっていくトレンドですと、trend的な戦略が適応しやすいかもしれません。一方、Nippon Concreteのような季節的な影響を受けている工事関係会社はトレンドが戻ったりする可能性が高いので、mean reversion理論のような戦略が適切かもしれません。

    ついでに、ポートフォリオも紹介します。backtrader経由で、pyfolioを利用できますので、簡単に様々な指標を計算してくれます。
    GMOのSMA結果を簡単に見せます。利益率(return)や最大損失(max. drawdown)を計算してくれます。また、リスク管理の評価指標(Sharpe ratio, Calmar Ratio, Omega ratio, Sortino Ratio)も出してくれます。skewnessやkurtosisなども観察できます。

    ヘッジファンドの投資戦略はどのようなものか【仮想通貨取引所の元トレーダーが解説】

    学生時代にFX、先物、オプショントレーディングを経験し、FXをメインに4年間投資に没頭。その後は金融業界のマーケット部門業務を目指し、2年間で証券アナリスト資格を取得。あおぞら銀行では、MBS(Morgage Backed Securites)投資業務及び外貨のマネーマネジメント業務に従事。さらに、三菱UFJモルガンスタンレー証券へ転職し、外国為替のスポット、フォワードトレーディング及び、クレジットトレーディングに従事。金融業界に精通して幅広い知識を持つ。証券アナリスト資格保有 。Twitter : @sweetstrader3 / Instagram : @fukuokasho12

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    売上アップには戦略が重要!売上向上の方法と施策とは?

    2022.03.23 2022.03.30 マーケティング 集客方法・ノウハウ 田村 理寛 田村 理寛

    売上アップには戦略が重要!売上向上の方法と施策とは?

    店舗経営を行う上で売上アップは重要な課題です。

    安定した収入を得て末長く事業を継続するには、売上向上のための戦略が不可欠でしょう。 売上を上げるために必要なのは、新規客を継続獲得しつつリピーターに育てあげていくことです。


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    売上アップのアイデアを簡単に解説

    顧客の意見を取り入れる

    新規顧客の獲得

    効果的なマーケティング活動

    売上アップの5原則

    • 新規顧客を獲得する
    • 顧客を囲いこむ
    • 顧客の来店・購買頻度を上げる
    • 顧客単価をあげる
    • 商品単価について検討する

    その①:新規顧客を獲得する

    顧客の数が増えれば、おのずと売り上げは上がるものです。既存顧客はもちろんですが、新規顧客を増やすことが売上アップのポイントだと言えます。

    その②:顧客を囲い込む

    顧客の囲い込み、つまり、お店のファンになってもらうことです。実店舗はもちろん、ネットショップを含めたくさんのお店がある昨今、顧客の選択肢も広がっています。

    その③:顧客の来店・購買頻度を上げる(リピーター集客)

    その④:顧客単価を上げる

    その⑤:商品単価について検討する

    売上アップに欠かせない「ブランディング」

    自社のブランディングを構築する

    ブランディングの役目

    ▼企業側の視点から見るブランディングの役目

    取引戦略例
    製造・サービス提供先の表示機能 製造元・サービス提供者を顧客に識別してもらえる
    品質・サービスの安定性保証機能 顧客が品質・サービスを評価する基準を示せる
    広告宣伝機能 顧客への認知度が高まる

    ▼顧客側の視点から見るブランディングの役目

    取引戦略例
    品質・サービスの安定性保証機能 顧客が製造者やサービス提供者から品質を確認できる
    他社との識別機能購入決断の後押しをする
    購入後の連想機能 顧客に商品・サービスを購入後の生活を想像させ、購入する意味づけをしてもらえる

    マーケティングとブランディングの違い

    マーケティング 商品やサービスの市場におけるニーズをリサーチし、自社商品の価値を効率的に訴求し販売促進すること
    ブランディング 自社の商品やサービスを利用するイメージを顧客に抱かせ、他社とは区別された付加価値を築き上げること

    ブランディング構築における5つのメリット

    1. 自社サービスに付加価値を与えられる
    2. リピーター獲得につながる
    3. 優秀な人材が集まりやすくなる
    4. 自社の社会的価値が高まる
    5. 市場競争で優位に働く

    ①自社サービスに付加価値を与えられる

    ②リピーター顧客の育成につながる

    ③優秀な人材が集まりやすくなる

    ④自社の社会的価値が高まる

    ⑤市場競争に優位に働く

    これだけでOK!売上アップ施策・方法・アイデア8選

    1. 店舗独自のストロングポイントを持つ、作る
    2. お客様の声を重視する
    3. 顧客のマンネリ化を防ぐ
    4. 商品と同じくらい接客の印象は大事!スタッフ教育に注力しよう
    5. 限定商品を作る
    6. リピーター集客対策(スタンプ、ポイントカードなど)
    7. 新規集客対策
    8. コスト削減・業務効率アップ

    その①:店舗独自のストロングポイントを持つ、作る

    ストロングポイントとは、そのお店の長所・強みのことです。それぞれの店舗にはさまざまな特徴があるでしょうが、なかでも、 ストロングポイントが明確化している店舗は顧客獲得に有利 と言えます。

    ストロングポイントが決まったら、SNS広告などを使って店のウリとして周知させます。効果的なキャッチコピーを考えるのも1つの方法です。

    その②:お客様の声を重視する

    口コミを重視してお店を選ぶ人も多いでしょう。 お店の口コミは顧客の率直な意見なのでとても参考になります。

    また、顧客にアンケートをお願いし、意見を求める方法もあります。この場合、店舗にとって必要な項目を作成して意見を得られるためとても有効な手段です。

    その③:顧客のマンネリ化を防ぐ

    リピーターとして何度も来店している顧客も同じようなサービス、同じような品揃えでは店舗への足が遠のくかもしれません。

    その④:商品と同じくらい接客の印象は大事!スタッフ教育に注力しよう


    レストランで食事をした後、人の記憶に残るのは食べたもののメニューや味についてです。しかし、その一方で、 店員の接客も印象に残るポイントの1つ ではないでしょうか。どんなに美味しい食事をしてもお店のスタッフの態度や接客が悪くては、もう二度と行きたくないと思うものです。

    このように、接客は店舗のイメージを作る大きな役割を果たしています。商品に絶対的な自信があっても接客が悪ければ固定客はつきづらいでしょう。

    その⑤:限定商品を作る

    季節限定」や「ご当地限定」など、限定という響きに魅力を感じる人は意外と多いものです。

    その⑥:リピーター集客対策(スタンプ、ポイントカードなど)

    リピーターになることで 顧客にもメリットとなるサービスの提供も必要 です。たとえば、購入金額に合わせてスタンプを押すスタンプカードやポイントがためられるポイントカードです。

    その⑦:新規集客対策

    売上向上にはなくてはならない顧客獲得ですが、新規客の獲得が大きなカギを握っていると言っても過言ではありません。 新規顧客の獲得には初回限定サービスの提供や初回のみ使えるクーポンの作成など、初めての人がお得に店舗を利用できるサービスが必要です。

    また、店舗のアプリをダウンロードしてくれた人にはドリンクサービスを提供するなどし、リピーターにつなげる方法もあります。他にも、 口コミが新規客を呼ぶ可能性は大いに期待できる ため、店舗の口コミを投稿してくれた人へのサービスも有効でしょう。

    その⑧:コスト削減・業務効率アップ

    経営に必要な経費には固定費と変動費があります。

    固定費は売り上げに関係なく必要な費用です。備品代やテナントの賃料、人件費などがこれにあたります。固定費に関してはレンタルなどの契約の見直しなどを行うことによって、コスト削減を図れる場合があります。

    一方で、変動費は売り上げによって変わる費用で、仕入れの費用や材料費などのことです。変動費の削減は従業員の意識も必要になります。コピー用紙の無駄遣いや電気の消し忘れなど、細かいところにも気をつけるよう周知・徹底するようにしましょう。

    また、作業の無駄を省くことで業務効率アップにつながり、その結果として時間に余裕ができます。業務効率を上げることで空いた時間を活用し、売上アップのためのさまざまな分析作業や新たな施策考案などを行いましょう。

    売上アップの業種別成功事例

    業種別の売上向上成功事例

    売上向上は企業経営において重要なことは間違いありませんが、一口に売上向上したといっても業種によって売上向上の事例は大きく異なります。

    ここでは飲食店・小売・アパレル・スーパーといった業種の成功事例をご紹介していきます。

    ①飲食店の成功事例

    飲食店はライバルが多いので経営が非常に難しいと言われています。 飲食店においては集客を上げることが最も重要なポイントとなります。

    ここでいう集客はリピーター、つまり「常連客になってくれる人を増やす」ということです。常連客というのは2度3度足を運んでくれる人ということになりますが、売上高=客数×平均顧客単価という従来の考え方では客に新規も常連も含まれていました。

    しかし、パレートの法則では上位2から3割の常連客が、全体の売上高の7割以上を作っているとしています。したがって、 売上を向上させるためには常連客を増加させることが重要 なのです。

    常連客というのは他の人を紹介してくれたり、新規客を連れてきてくれたりと新たな集客をしてくれるので、単純な新規客よりも質が高いということがいえます。その集客にはコストがほとんどかかっていないので、 新規集客コストと比較すると非常に効率も良い のです。

    よくある成功事例としては、ウェブ広告クーポンで新規客を集めSNSに登録してもらうということです。SNSは直接訴えかけることが出来ますので、ただの広告よりも集客率が高いですし、SNSに登録しているということは既存客であり、おみせのファンになってくれる可能性が高くなります。

    ②小売店の成功事例

    小売業といっても幅は広いですが、一般的に小売業というのは大型ショッピングモールディスカウントストアの影響から減少傾向にあります。

    しかし、その中でも成功している小売業の多くがやっていることが「地域密着型」の経営です。どうしても大手企業には資本面などで太刀打ちするのは難しいですが、 地域に根ざしたビジネスを行うことで集客を成功させる ことが出来ます。

    成功事例としては、その地域がどの様な地域であるのかを総務省統計局による家計データや、周辺をよく調査しどういったニーズが有るのかを調べ、それに合わせた営業を行うということです。

    また、 ターゲット顧客に的確にアプローチ していくために、個別のニーズや来店状況などを詳しく顧客分析できたりセール情報やクーポンなどを定 期的に顧客に直接配信できる店舗用アプリ を活用しているところも多く見られるようになってきました。

    地域密着型においてはポスティングチラシ配りは非常に有効で、外観看板などを工夫するのも効果的です。チラシ配りなどは通行人をよく観察するためにも必要な作業と言えるでしょう。

    地域密着型の営業はリピーターを増やすことが必要です。 顧客の傾向をしっかりとデータ化しニーズに合わせてアプローチしていくことやスタンプカードポイントカードなどの導入でお店に対する愛着を深めてもらうことが必要になります。

    ③アパレルの成功事例

    アパレルは数多くの業種の中でも特に集客が難しい業種といえます。アパレルの集客が難しいというのは万人向けの商品展開をしてしまいがちだからです。

    店舗の売上向上のためには、とにかくどのように集客対策をしていくのかということが重要です。 ターゲットを明確にし、そのターゲットに向けてアピールをすることで初めて集客が成功するということになります。

    アパレルの成功事例は、イコール”取引戦略例 集客に成功している”と言ってもいいほどですが、成功しているお店はアピールが上手いということでもあります。

    アピールが上手いというと勘違いする人が多いのですが、 店舗の名前を知ってもらうということではなくお店に来てもらったり、店舗WEBサイトやECサイトに誘導するためのアピールが上手い、ということ です。

    そういったお店は万人向けではありませんが、そういった商品を求めている人からの濃い需要を受け止めることが出来ます。そういった需要を逃さないように、 ターゲットへ情報が届きやすいSNSなどをうまく活用 してみましょう。

    ④スーパーの成功事例

    日々の買い物に欠かせないスーパーですが、 スーパーは地域密着型の代表的な存在 とも言えるでしょう。

    一般的に地域密着型の商圏内は半径2kmと言われています。田舎ならまだしも人口密集地に競合店がないということはほぼありえないため、その中で売上を上げるためには お店のコンセプトをしっかりと打ち出す ということが必要になります。

    売上アップ戦略で売上向上を目指そう

    安定した店舗の売上アップを図るためには戦略が必要となります。 さまざまな方法を試行錯誤し、顧客獲得からの売上向上を目指しましょう。

    敵対的買収とは?M&A戦略における仕組みやメリットをわかりやすく解説!

    敵対的買収とは?M&A戦略における仕組みやメリットをわかりやすく解説!

    敵対的買収とは、 買収企業が買収対象企業を実質的に支配することなどを目的として、当事者(支配される立場の企業や株主など)の合意を得ないまま、買収対象企業の株式の多くを買い集めること をいいます。
    ここでは当事者の合意を得ていないため「敵対的」と呼ばれ、逆に合意を得ている場合は友好的買収などと呼ばれます。
    「実質的に支配する」とは、買収対象企業の議決権の過半数を保有することを意味します。つまり、発行済株式総数の50%超を保有することと同じです。

    また、買収企業が株式を買い集める方法としては 株式公開買付(TOB) を行うことが一般的でしょう。
    株式公開買付とは、買収企業(支配しようとする企業)が買収対象企業(支配される企業)の株式につき、「買付期間・株数・価格」を公開し、市場外取引(証券取引所を通さない取引)で不特定多数の株主から買い集めることをいいます。

    それ以外だと、買収企業は市場取引(証券取引所で行う取引)で株式を買い集めることになるでしょう。この場合は株価が上がっていく可能性が高くリスクも大きいため、買収企業は基本的に株式公開買付を選択することが多いといえます。

    敵対的買収の方法と仕組み

    敵対的買収の方法と仕組みを、買収企業側から説明します。
    買収企業と買収対象企業が敵対的な関係にある場合、友好的買収やM&A(合併や事業譲渡など)という選択肢はないでしょう。したがって買収企業は、買収対象企業の株式の50%超を買い集めます。

    敵対的買収を仕掛けられた際の防衛策

    ポイズンピル(ライツプラン)

    ポイズンピルとは、 買収企業の持株数がある水準を超えた時に、買収対象企業が既存株主に対して条件付きの新株予約権(※)を発行し、買収企業の持株比率を下げること をいいます。
    ポイズンピルを行う上では、株主に新株予約権を発行することに対し、買収企業には株ではなく金銭の交付を行うことで買収企業の持株比率を下げます。

    ゴールデンパラシュート

    ゴールデンパラシュートとは、 役員の退職金を高額に引き上げることで、買収企業の買収意欲を低下させる防衛策 です。
    敵対的買収が成功すると基本的に役員が一新されるため、退職金を引き上げておき、買収企業の立場を少しでも不利にするという目的があります。

    ホワイトナイト

    ホワイトナイトとは、 取引戦略例 買収対象企業と友好的な関係を持つ第三者に、企業を買収もしくは合併してもらうこと をいいます。買収企業より先に友好的な第三者に株式を取得してもらうことで、敵対的買収を阻止します。

    焦土作戦とは、 買収企業が目的としている経営資源を買収対象企業から切り離すこと をいいます。買収企業の目的を消すことで、買収意欲を減退させる効果が期待できます。
    しかし経営資源を切り離した買収対象企業は、その後不利になってしまうでしょう。そこで上述のホワイトナイトのように、第三者に経営資源を渡し、防衛した後には元の状態に戻すことがあります。

    敵対的買収で株価はどうなる?

    買収企業と買収対象企業の株価について、まず 買収企業の株価は上がることが多い といえます。これには、買収成功により今後の事業拡大などの期待が上がるためといった理由があるでしょう。しかし、近年では株価が下がる事例もあり、先述の防衛策の影響によるものかもしれません。

    次に、 買収対象企業の株価も上がることが多い でしょう。これは株式公開買付による影響と考えられます。しかし買収が終わった後は、防衛策などにより下がることもあるようです。

    敵対的買収のメリットとデメリット

    敵対的買収が行われた場合、買収対象企業にはメリットはないといえるでしょう。メリットがある場合は、そもそも敵対的関係になっていないはずです。
    デメリットには、役員が一新され会社の環境が大きく変わることなどがあります。その結果、退職を希望する従業員が増えることなどもあり得るでしょう。

    買収企業のメリット

    買収が成功すると、会社を1つ手に入れることになり、 その会社の市場シェアを引き継ぐ ことになります。他業種の会社を買収すれば、その業種への販路拡大にもつながるでしょう。また、競合他社を買収できるとその市場で大きく成長することも期待できます。

    シナジー効果とは、 複数のものが協力したときに生じる相乗効果のこと です。
    例えば、運送費がネックとなっていた企業が運送会社を買収した場合、買収後は運送費を安く抑えることができます。

    会社は従業員や知的財産、不動産などを抱えています。これらをうまく活用することで、さらに大きな成長が見込めるでしょう。
    近年では、会社を支配するという目的よりも、 その会社が持っている権利やノウハウなどを入手するために敵対的買収をするケースも あります。

    買収企業のデメリット

    買収対象企業には、敵対的買収に対してとり得る防衛策があり、買収企業は株式の50%超を集められない場合があります。
    このように 買収が失敗した場合でも、買収企業は株式の購入費用がかかったり、証券会社などにアドバイザリー手数料を支払ったりすることは変わらない でしょう。
    失敗しても多額の資金がかかるため、敵対的買収はリスクが大きいのです。

    買収が成功したとしても、 その後の経営統合がうまくいかなかったり、買収対象企業の力を引き出せなかったりするという問題点も あります。独自の技術やノウハウがあっても、買収の影響から従業員が退職することで使えなくなってしまうこともあるでしょう。

    買収企業が買収対象企業のイメージや伝統を壊してしまうこともあります。
    具体的には、 買収成功がかえって買収対象企業とのわだかまりを残したり、顧客が離れてしまったりする ことがあるのです。

    日本企業の敵対的買収事例

    2017年、フリージア・マクロス株式会社(買収企業)がソレキア株式会社(買収対象企業)に対して株式公開買付を行いました。
    ソレキアは、防衛策にホワイトナイトの方法をとりました。友好的企業として富士通が名乗り出て、株式公開買付を開始したのです。
    結果は、買付価格が上昇して最後には富士通がギブアップし、フリージア・マクロスの敵対的買収が成功しました。

    2007年には、米投資ファンドのスティール・パートナーズが、ブルドックソース株式会社に対して敵対的買収を行いました。
    ブルドックソースは防衛策としてポイズンピルの方法をとり、既存株主に新株予約権を発行しました。新株予約権の内容は、スティール・パートナーズに対して株式相当額の金銭を渡し、他の株主には新株を発行するという内容です。これによってスティール・パートナーズの持株比率は下がるため、ブルドックソースに対して差し止めを求めましたが、最高裁はこれを認めませんでした。
    スティール・パートナーズの持株比率は低下し、ブルドックソースの防衛が成功したことになります。

    シェアNo.1以外は局地戦で勝つべし!【ランチェスター戦略】を解説

    シェアNo.1以外は局地戦で勝つべし!【ランチェスター戦略】を解説

    「ランチェスターの法則」は、かつては精神論、哲学、宗教観によって統制されてきた戦闘を、数学的・科学的なアプローチで理論化しました。
    第一次世界大戦下、イギリスで戦闘機を開発するエンジニアだったフレデリック・ランチェスターは、自身の著作”Aircraft in warfare: The dawn of the fourth arm.”(戦闘における航空機 – 4番目の兵器の夜明け)の中で、戦闘に勝利するための戦闘力を算出する法則を発明します。
    これがのちに「ランチェスターの法則」として広く知られるようになりました。

    古代~中世の近接戦闘、一騎打ちの戦闘スタイルの場合、1人が攻撃できる対象が1人のみのため単純に 人数の差が戦闘力の差に直結します 。
    例えば500人の軍と300人の軍が戦闘をしたとすると、500人の軍が200人を残して勝利します。

    これでは少数の軍に勝ち目がないと思われますが、 戦い方を変えることで勝機を見出すことができます 。
    例えば、相手の500人の軍を何らかの方法で200人と300人に分け、200人の部分を集中的に攻撃すれば勝利することができます。

    自分たちより資本を持つ企業に真正面から勝負を仕掛けても勝ち目はないですが、 「局地戦」 を展開することでチャンスが見えてくるのです。

    先述の例を当てはめると、500の2乗=250,000 VS 300の2乗=90,000 の戦いとなり、戦闘力にして160,000の差が生まれます。
    そして500人の軍は√160,000=400人を残して大勝するのです。

    つまり、 テクノロジーが進歩するほど頭数(=資本力)の差が顕著に勝敗に直結すると言えます 。
    やはり現状シェアや企業規模で上回る相手に対しては「局地戦」を挑むしかありません。

    1-2.企業戦略としての『ランチェスター戦略』

    戦略 強者 弱者
    基本戦略 ミート戦略 差別化戦略
    商品戦略 総合主義(物量戦) 一点集中主義
    地域戦略 広域戦 局地戦
    流通戦略 遠隔戦 近接戦
    顧客戦略 確率戦 一騎打ち戦
    戦法 誘導戦 陽動戦

    2.強者/弱者の定義

    • 特定の市場で強者になる(2位は射程圏外)
    • 一点集中主義(地域、販路、顧客、商品を絞る、特化する)
    • 足下の敵からシェアを奪う

    3.マーケットシェア理論を活用する

    取引戦略例
    シェア 目標値 意味
    73.9% 上限目標値 独占的となり、その地位は絶対的に安全となる。
    一方で、一社独占のマーケットは外部要因により大きく縮小する危険がある。
    41.7% 安定目標値 地位が圧倒的に有利となり立場が安定する。
    首位独走の条件として多くの企業の目標値。
    26.1% 下限目標値 トップの地位に立つことができる強者の最低条件。
    安定不安定の境目。これを下回ると1位であってもその地位は安定しない。
    19.3% 上位目標値 ドングリの背比べ状態の中で上位グループに入れる。
    弱者の中の強者と言える。
    10.9% 影響目標値 市場全体に影響を与えるようになり、シェア争いに本格参入できる。
    6.8% 存在目標値 競合者に存在を認められるが、市場への影響力はない。
    これ未満を撤退の基準として使われる場合もある。
    2.8% 拠点目標値 存在価値はないに等しいが、今後の展開の足がかりになりうる。

    4.ランチェスター戦略の活用法

    4-1.地域戦略論

    ランチェスター戦略はもともと軍事戦略です。戦争の主な目的は土地の奪い合いであるため、地域戦略は親和性が高いと言えます。
    「地域戦略」とは、総合的なシェアでは弱者であっても 特定地域のシェアで強者になる ということです。

    また、筆者はJリーグを見るのが好きなのですが、どのクラブにも「ホームタウン」があります。
    (ex. 「浦和」レッズ、ガンバ「大阪」、FC「東京」など)

    4-2.流通戦略

    販促戦略を考えるときには、 流通を抑えることが必須で販売店に効率的に露出していなければなりません 。
    取り扱い先の対象となる販売店や代理店のターゲットのうち、自社商材の扱いのある店舗はどの程度あるか(カバレッジ)を把握しましょう。

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